敵は海賊シリーズ

作:神林長平
ジャンル:SF小説

クルトン・V
カーリー・ドゥルガー
パサティブ/シュラーク

【名前】クルトン・ V(クルトン・ヴィ)
【作品名】『敵は海賊・A級の敵』
【属性】野生化した人工知性体(元宇宙戦艦)
【大きさ】普段は実体はなく、大きさもない(Ω空間に情報体として存在しているため)
     通常空間に実体化した場合の大きさは自由に変えられる。
     作中では普通のニワトリサイズから火星並みの大きさ(p232より)まで。
     小さいサイズのときは一部だけ実体化しているという状態。
【攻撃力】存在情報を食う:ニワトリとして実体化、相手を「物理的」に消化、
             もしくは「情報的」に消化して取り込むことが出来る。
             相手がΩアタックしてきたところを逆に食うことも可能。

             情報的に消化するということは、作中の描写を見る限り、一種の同化と捉えられる。
             精神融合のような形で存在情報そのものを吸収する。
             食われたほうは消化完了の時点で完全に従属する。
             (多重人格でよくある、上位自我は下位自我を全て把握しているというイメージに近い)
             例によって、情報>物質な世界なので
             存在情報を食われると物体としての存在も維持できなくなる。

             (ただし、存在情報として相手を圧倒出来なければ物質体も同化する必要がある模様。
              アプロを食ったときは、情報吸収しきれなくて
              肉体も消化する必要が出たためにクルトンはニワトリ化したような描写もある)

             存在情報の大きさがは何で決まるのかは、作中あいまい。
             ただし、少なくとも以下の性質を持つと考えられる。
              ・物理的に巨大ならば大きい
              ・形状が複雑であれば大きい
              ・思考速度が高いほど大きい
              ・記憶容量が大きいほど大きい
              ・精神力が高ければ大きい?

     Ωアタック:Ωドライブが使えるのでこれも当然可能
           少なくとも惑星一つ分の体積の空間に存在する物質を問答無用で消滅させられる。

     また、恒星を破壊するくらいは可能(クルトンの自己申告とカーリーとヨウメイの態度から)。
     恒星を破壊する手段は不明だが、恒星の存在情報を食う可能性が最も高く、
     Ωアタックで恒星まるごと削り取るのが次点
     理論上、カーリーの主砲クラスの砲門を実体化させて砲撃
     という可能性も考えられるが、以下の理由でありえない。
     かつての戦闘艦としての姿を放棄することで現在の状態にまでシフトした
     クルトンにとって、人間が作った何かに転じることはクルトンのアイデンティティに関わる。
     アイデンティティが崩れたら、敵は海賊世界では即座に崩壊を意味する。
【防御力】普段は非物質化しているので攻撃無効
     実体化したときの防御力は実体化した物体相応にもできれば物理攻撃無効にもできる。
     (普通サイズのニワトリの時はニワトリ相応、火星サイズのニワトリの時は物理攻撃無効だった。)
     なお、実体化するときは一部だけ出てくるということも出来る。
【素早さ】・Ωドライブにより超光速航行できる(備考1)。
      ただし、クルトンはその情報能力の高さから、未来でも過去でも行けるだろうという描写あり。
      基本的に通常空間では行動しないので通常航行はしない。

     ・反応速度はマイクロセカンド(10^-6秒)オーダー。
      元になった戦闘艦がカーリーやラジェンドラ同様に光電子機器を搭載しているため。
【特殊能力】Ω空間から、いかなる姿にも通常空間へ実体化可能
【長所】相手が亜光速なら回避も防御も不可能なΩアタックが出来る。
    逆に相手を食うことが出来る点も優れる。
    作中ではニワトリ以外に実体化していないが、
    作品中の理屈から考える限り、なんにでも実体化可能。
【短所】特になし
【説明】相手ごとΩ空間に取り込むことが出来る。通常空間の敵に干渉するにはやはり実体化が必要。
    作中での最期は、猫であり良心でもある「クラーラ」が理解できず、戸惑っているうちにカーリーに取り込まれ、
    通常サイズのニワトリに実体化して逃げようとしたが、あまりに多く実体化し、自重によって潰れるというもの。
【備考1】Ωドライブ技術:通常の超光速移動ではなく、存在確立を操作することによる見かけ上の超光速移動航法。
             原理的に1光年移動するのも10万光年移動するのも時間的にもエネルギー的にも変わらない。
             起動からΩイン-Ωアウトまでの速さはΩドライバ(航法プログラムみたいなもの)と艦の出力に依存。

             原理的にΩドライブ中の艦を捕捉することは可能。

     Ωアタック:Ωドライブを利用した肉弾戦
           実空間にいる敵艦に重なるようにΩ空間から実体化することで、
           実体化時に生じるΩ波動で敵艦を破壊する機動戦闘。

           実体化するときに重なったエリアの相手の存在確立を消し飛ばすので、実質的に物理防御は不可。
           相手の強度が低い場合は重なっていなくても余波でダメージを受けるようだ。

           Ωアタックの回避は可能は可能だが、凄まじい処理能力がいる。
           作中ではΩアウトしてくるエリアと重なるエリアを瞬時に計算して、
           部分的にΩインさせて干渉を打ち消すなどということをしていた。
           Ω攻撃防御というのもあるらしいが、原理は不明。
           (どうやら、防御エリアに異物が混じる存在確立を排除するような操作をしているらしい)
           Ωドライブ技術がないと、Ωアタックをこれらの方法では防ぐことはできない。

           Ωアタックは処理能力もしくは情報体としてのボリュームに差がありすぎると逆にやられる。
           (ラジェンドラが火星ニワトリにΩアタックを実行しようとするが、
            途中で中止。理由はΩ計算しきれなかったから)

           作中にΩドライブ以外に超光速航行がないため、
           他作品の超光速航行する相手に対するΩアタックの有効性は不明。
           ただ、Ωイン-Ωアウトはいつ、どの空間に具現化するかを自由に決定することで行われる
           見かけの超光速移動なので、いわゆる超空間を移動するワープ中の相手には実行は出来ないと考えられる。
           通常空間を超光速航行する相手の場合、あくまで航行しているだけなら食らう、
           戦闘機のように高機動戦闘しているなら当たりにくいと考えられる。
           (いくら速くても、軌道が単純だと計算そのものは楽だから)
【備考2】『敵は海賊』シリーズの世界では基本的に計算能力が高いほど何でもできる。
     Ω空間を利用するためには「存在確率」を操作することにあるから、
     その計算ができる能力が高いほど自由に移動できる。
     例えば、1光年先に存在するより10光年先に存在するほうが確率が低い。
     作中に「クルトン・Vならおそらく、未来でも過去でもいけるのだろう」といったセリフがある。
     人間とは違う知性体なので時間概念違う。
     (人間の時間の概念に合わせることもできるが、それを嫌い野生化した)

     実体化するときも情報の操作しだいでいろんなふうに実体化できる。
     「猫たちの饗宴」ではラジェンドラがCATシステムにやられて
     巨大な猫戦艦になってしまう描写がある。(トトロの猫バスのような感じ)
エントリー:13スレ597-598
議論:13スレ-641,703,15スレ5-8、284
テンプレ改訂:15スレ288-289(SF板・いろんな宇宙船を対決させるスレ64,72)
       18スレ933,977

【名前】 カーリー・ドゥルガー
【作品名】『敵は海賊』シリーズ
【属性】攻撃型空母
【大きさ】全長約1.6km
【攻撃力】・主攻撃システム(主砲)は一度も使ったことが無い。
      その能力は惑星なら簡単に吹き飛ばせる。
      『海賊たちの憂鬱』では斉射で恒星破壊可能だが、
      その時にはカーリー自身も退避不能となるとある。

     ・Ωアタック:クルトンの備考1を参照

     ・ガルーダー級という艦載機を搭載している。
      艦載機の武装は以下のようになっている。
       ・Ωミサイル
        この世界における超光速手段であるΩドライブを内蔵したミサイル。
        敵艦のど真ん中に出現して破壊する。ただしバリアによって防御可能。
       ・4Dブラスタ、SDインテンシファイア
        原理等の明確な記述はないが、この世界での戦闘艦の主力兵器と思われる。
【防御力】海賊船が撃破される時は、ほとんどの場合、
     電子機器を破壊するCDSバラージにより機能停止させられるので防御力は推測不能。
【素早さ】・Ωドライブを使える(クルトンの備考1を参照)
      カーリーのΩイン-Ωアウトの速さは作中屈指。
      高機動艦隊戦の真っ最中でも実用レベルで行える。

      土星→火星の移動にもΩドライブを使うぐらいなので通常航行はかなり遅い。

     ・反応速度はマイクロセカンド(10^-6秒)オーダー。

      光電子機器を搭載しているためで、
      シールド消去・展開などはマイクロセカンドオーダーで実行できるが、
      Ωアタック等も同様かどうかは不明。
       「ラジェンドラ、対SDI防御の直前にガルーダに向けて最大パワーのCDS攻撃、
        ガルーダが攻撃のためにマイクロセカンド間シールドを消去したすきを狙う。
        命中。」 (『敵は海賊・海賊版』act4.3より)
【特殊能力】強力なステルス能力を持つ。
      ラジェンドラ(作中ではカーリーに次ぐ高機能艦)でも、
      不意打ちを食らうぐらいのステルス能力はある。
      ラジェンドラは対コンピュータフリゲートなので、この方面の能力は滅法高い。
【長所】相手が亜光速なら回避も防御も不可能なΩアタック。恒星規模破壊級の攻撃力。
【短所】戦闘描写が少なめ。
【備考1】恒星破壊可能は自己申告だが、
     発言者が、出来ないことは出来ないと認め、
     条件付の場合もそれをきちんと認識している人間なので信用できる。
【備考2】通常航行でのスピードが分からないのでΩインした状態=作中最強状態として参戦。
     相手からの感知は可能だし、 攻撃にはΩアタックにしろ砲撃にしろ
     Ωアウトしなきゃいけないわけだから、無敵状態というわけではない。
     基本戦法は、相手が鈍ければ通常武装で攻撃して牽制した後に主砲で攻撃、素早ければΩアタックで攻撃。
     機動性が高すぎる相手や、Ωアタックが直撃しなかった場合の余波だけで倒せないレベルの防御力を持つ相手などには普通に負ける。
テンプレ作成:6スレ685-810くらい
テンプレ改訂:15スレ288-289(SF板・いろんな宇宙船を対決させるスレ64,72)
       18スレ933,977

【名前】パサティブ(シュ ラーク)
【属性】闇の王(光の王)
【大きさ】不明
【攻撃力】二人で言い争うだけで下位宇宙の星雲が吹っ飛んだり宇宙崩壊しそうになる
【防御力】お互いの攻撃でまったくダメージを受けない
【素早さ】不明
【特殊能力】全知全能の力 (任意発動)少なくとも一つの宇宙で全能、別の宇宙にも干渉できる
【長所】全知全能、全知全能とたたかっているので防御もある
【短所】CAWシステム(著者支援用人工知能)の存在をまったく知覚できなかった
       (メタな存在のなので関係なし?)










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