【作品名】 都市シリーズ

【ジャンル】 小説(ライトノベル)

【先鋒】 黒竜
【次鋒】 ローガン・マルドリッ ク
【中堅】 ダウゲ・ベルガー in“黒獅子・改”
【副将】 ヘイゼル・ミリル ドルフwith“疾竜”
【大将】 ハイリガー・カール スルーエ

【共通設定】(用語解説)
流体:数千億の素詞から成る空間の素体。都市世界を構成する唯一の可変元素。
     発見時に音律によって変化した事から、ただ語るもの=A・TELL(エーテル)と呼ばれる。
     空間にあるままの状態だと遺伝詞系の術の影響を受けにくいが、
     固体や液体として固めると逆に超高効率燃料として扱われる程に影響を受けやすくなる。

遺伝詞:流体内部の素詞の組み合わせ。言詞、分詞もこの一種。
      個人の意識や物質のみならず、土地や歴史、光、闇、重力、そして時間まで、
      ありとあらゆる存在がそれぞれに持つ個性といえるもの。
      主に物体や力の塊など、一個の存在として目の前にある状態のものを指す事が多い。
      また、時間や歴史、大神などを司る遺伝詞は、地脈に潜んでいて抽出自体が困難である。

重騎:搭乗者が合一する事で動く人型機械。雄型と雌型がある。
     合一しているため、文字通り人機一体の動きが可能となっている。
     なお、分離には時間がかかるので戦闘中に降りようなどという者はいない。



【先鋒】
【名前】黒竜
【属性】仏蘭西のモルバン山脈に潜む地竜
【大きさ】180m以上。顔面だけで18mはある。
【攻撃力】20トン前後の重騎を容易に蹴り飛ばすパワー。
 竜詞砲:口を開けば口から、口を閉じれば背の翼と全身の鱗から放たれる破壊と浄化の光。
光の直径は数m程度で、連射も可能。射程は少なくとも数百m。
      同威力の戦艦主砲は全長30mの航空戦艦を一撃で撃墜可能。
【防御力】前足を凍結させられた際には鋼弾の六連打で粉々に砕かれた。
       30トンの重騎の兜割りでほぼ真っ二つになって一瞬倒れ、しかしすぐに立ち上がる。
        20トン前後の重騎の飛行突撃で翼を千切られ落下しのた打ち回った。
       最終的には、莫大な量の地下ガスに引火した大規模爆発で全身を焼かれて死亡。
【素早さ】音速超過の動きを見切るので超音速の反応速度と推測される。行動速度はその限りではない。
        通常歩行時は大きさ相応の獣並みだが、瞬間的ならば音速超過の動きに迫る機動力。
        また、背の翼により飛行可能。飛行時は歩行よりは遥かに速いが音速には届かない。
【特殊能力】
 再生能力:周囲の空間遺伝詞を掻き集めて欠けた部分を再構成する。掠り傷なら一瞬で消える。
        前足や喉を失っても真っ二つになっても数秒で再生。頭部を砕かれても再生可能。
        再生中に普通に飛んでいたので、行動には欠けた事以上の支障は無いようだ。
【長所】巨大さと再生能力。
【短所】竜詞砲の直撃描写が無い。
【戦法】ただひたすらに竜詞砲。基本は口閉じて拡散。



【次鋒】
【名前】ローガン・マルドリック(ガンマル)
【属性】五行師宗家の次期宗主・右手が義手
【大きさ】長身の青年
【攻撃力】
五行:遺伝詞(※)を用いて遺伝詞を破壊する力。
     戦闘時は主に鋼や打撃・斬撃などの性質を増幅して用いる。
豪皇:地殻が変じた地竜をも断ち切る片刃剣の神形具(五行の強化道具)。
    左手で構えて”あ”の一音を伸ばし叫ぶことで己の遺伝詞を増幅して放ち、
    射程2km以上幅500m以上に破壊が及ぶ不可視の打撃を一瞬で十連発する事が可能。
    速度は音速。山や建築物・地殻程度なら容易に壊せる。
     
【防御力】鍛えた人間並み。豪皇は通常建築物を破壊する光槍や光刃、熱線を弾く。
      基本的に、防御手段は五行を用いた相殺に頼っている。
【素早さ】五行を迎撃可能なので少なくとも音速反応。移動は鍛えた人間並み程度。

【特殊能力】
 五行の余韻が周囲の空間に影響を及ぼし、叫びが続く間は遺伝詞を僅かに操れる。
  作中では、数m先からの光の連射を受け止められるように誘導し続けた。
 風水:遺伝詞操作の力。だが、風を加工して自分型の人形を作って囮にする事しか出来ない。
 遺伝詞を読む:読心能力。相手の思っている事を言葉として読む。具体的に読める距離は数m程度。
          ガンマル自身は常に、逆に読まれたりしないように思考を閉じている。
【長所】五行師ならではの破壊力。
【短所】防御に難あり。動きも決して速くない。
【戦法】とにかく全力攻撃。
【備考】※遺伝詞は、都市世界における感情や意識、物質・概念などの共通単位。
     故に、実体が無いものに対しても五行は有効と推測される。



【中堅】
【名前】ダウゲ・ベルガーin“黒獅子・改”
【属性】半人半神の異族(ほぼ人間と同じ)in最新鋭重騎
【大きさ】全長約7mの人型機械+7mの黒い光剣
【攻撃力】
 強臓式武剣“運命”
  :ベルガーの持つ半神の力を材料に用いた、言実詞(※)で周囲の空間を文字的に書き換える剣。
    刀身部分は伸縮自在の黒い光で、通常は約7m。出力的に少なくとも90mまで瞬時に伸びる。
    (生身のベルガーが低出力の燃料で90mまで伸ばしているため)
   空間の書き換えは“運命を斬る”形で行われる。空間を斬り、切っ先の届いた範囲で発動し
     ・回避不可能な弾幕の回避
     ・拘束されている状態を拘束されていない状態に変更
     ・言実詞による空間書き換えの相殺
     ・空間切断を用いた結界の破壊
    などを行った。
    なお、物理的には全長30mの航空戦艦を一撃で両断する程度の切れ味。
 言詞加速砲:極少量の鉄言詞を高加速し、質量肥大させて発射する砲。弾数は二発。
      最大射程距離は約32km、弾速は秒速32万km以上。
        但し、弾丸の加速には二秒かかる。
      撃てば全ての遺伝詞を鉄言詞が貫通し、数秒後に通過位置から半径27mの全空間を打撃。
      石門や民家が抵抗もなく砕け散り、重量20t超過の重騎が吹き飛ぶ程度の威力。
【防御力】通常時の被弾描写は無いが、描写から察するに
      88mm徹甲弾の直撃で胸部装甲を砕かれ大破するが貫通はしない程度の耐久性。
     凌駕紋章を展開した直後には88mm徹甲弾の直撃で追加装甲のみを砕かれた。
【素早さ】背翼と推進器により、音速超過で常時航空機動が可能。
      その速度で近接戦闘を行っているので反応速度も音速超過。
      凌駕紋章を展開すれば更に速度が上がるが具体的な数値は不明。
【特殊能力】
 凌駕紋章“白皇”:重騎に彫り込まれた紋章。重騎の姿を大きく変質させる。
                搭乗者の意思に反応して、瞬間的に変化が可能。
                ベルガー搭乗時の“白皇”は装甲の追加と速度の強化のみ。

【備考】凌駕紋章展開時は既に言詞加速砲を捨てていたので展開前状態で開始。
※言実詞:瞬間的に流体を放出し、周囲空間を使用者の意思に応じて書き換える力。
      “運命”の場合は切っ先の届いた空間を書き換えるようだ。
【戦法】相手が小さければ“運命”で攻撃。
     相手が硬くて遅いか、大きければ距離を取りつつ言詞加速砲で攻撃。





【副将】
【名前】ヘイゼル・ミリルドルフwith“疾竜”
【属性】救世者の少女と竜
【大きさ】全長16km以上の竜+頭の上に人間大の女性
【攻撃力】
言詞塔砲:空間打撃の光砲。大将の言詞銃の収束射撃を上回る出力。
       その威力は、照射範囲の全空間の言詞を崩壊させ、破裂させる。
       元々は戦艦の武装だったが戦艦ごと取り込んで己の武装に転化した。
       その戦艦が撃った時でも、有効射程は200kmを下らない。
      光の幅は、大将の喉から後頭部にかけて大きく抉っているので推定1km以上。
 衝撃波:音速超過の動きで発生する衝撃波。竜の全身の周囲数十mに発生。
       戦闘機程度なら容易に撃墜可能。
【防御力】言詞爆弾(一都市壊滅級)の爆発力を受けても無傷。更にその爆発力を取り込み伸長した。
       頭部に乗ったヘイゼルが無事だったので彼女を覆う防護壁があると思われる。
       ヘイゼル自身は人間並み。
【素早さ】超音速同士の近接戦闘を行っているので“疾竜”は反応も速度も音速超過。
       ヘイゼルは恐らく鍛えた人間並み。
【特殊能力】
 機甲紋章“疾竜”:強臓式航空戦艦“疾風”を竜と化している紋章。
                触れた遺伝詞を無差別に取り込む力を得て巨大化していく。
               但し、意志あるものは破壊しないと取り込めない。
 “救世者”:ヘイゼルの右眼に収まっている義眼。“疾風”の制御に必要。
【長所】巨大さと吸収能力。
【短所】巨大過ぎて変化前の持ち味だった回避力が無くなっている。
【戦法】言詞塔砲で狙撃を繰り返す。再生などするようなら突撃で取り込む。
【備考】“疾竜”展開状態で開始。ヘイゼル自身の能力は影響少ない&考察しにくいので省略。



【大将】
【名前】ハイリガー・カールスルーエ
【属性】世界を喰らう黒竜
【大きさ】直径3.2km弱、全長64km超過
【攻撃力】
言詞銃(ベイベルゲヴェーア)
  :黒竜の口から放たれる、空間そのものを砕き散らす砲撃。
   準備は口を開くだけの一瞬。己の詞であるためか、爆心地でも無傷。
   射撃直後に光が爆裂し、一撃で半径128km超過の範囲の遺伝詞を破砕し流体へと還元した。
   また、作中では一時間以内に単機の標的に対して収束射撃らしき第二射を行っている。
竜詞砲(ドラッへ・カノーネン)
    :黒竜の額や首元から発射される口径4.5m級の砲。最低でも六門同時射撃が可能。
     射程は800m以上。一門でも下記の”魔王”を一撃で行動不能にするものより高威力。
”魔王(エルルケーニッヒ)”
  :黒竜に取り込まれた航空戦艦が進化した、七匹の闇色の竜。
   全長1.6km以上で獣程度の思考能力を持つ。攻撃手段は突撃のみ。
     
衝撃波:黒竜が動くだけで常時発生。一撃で10m弱の重騎(鎧武者程度?)が大破する程度の威力。
     数十m程度の至近距離のみに影響。
【防御力】
 再生:45m四方の空間切断を顔面に受けても即座に修復。75mm砲や88mm徹甲弾の連射に対しても同様。
     直径27m直線距離32kmにおいて都市完全破壊を起こす程度の砲撃で
     喉を貫通するが、多少よろめいた程度で活動を続行。
     直後に喉を失ったまま砲撃を行っているため、再生には時間がかかるようだ。
  一応生物なので、頭部の大部分が欠けると行動不能。作中では喉から後頭部にかけて失った。
 ”魔王”は再生能力を持たず、竜詞砲(戦闘機・爆撃機を単発で破砕出来る威力)が
   体を貫通し撃墜される程度。

【素早さ】行動・反応共に音速超過。”魔王”も音速超過。 両者共に飛行可能。
【特殊能力】
強臓式義腕”悲愴(トラーギシュ)”
  :これによって一人の人間が言詞銃を内臓した施設の残骸と合一したのが現在の姿。
   後に元の人間に戻れたため、人間としての理性は多少なり残っていると思われる。
   遺伝詞乱散:周囲の大気や大地の遺伝詞を破壊しつつ取り込んで巨大化を続ける。
   破砕した相手も取り込む。一時間で16km以上伸長した。
【長所】巨大さと言詞銃の有効範囲、そして再生・吸収能力。
【短所】力任せの戦闘しか出来ない。実は”魔王”があまり役に立っていない。

【戦法】初手で言詞銃を発射。回避・防御されたら”魔王”を体内から射出し
    衝撃波を伴って突撃しつつ竜詞砲を斉射。

































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